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メンズ脱毛サロンではどれくらい儲かりますか?

遠藤駿介_写真

監修者

メンズ脱毛サロン FIGO

本稿のテーマ

「メンズ脱毛サロンは儲かります」とか、youtubeとかで「初月度で200万いきましたとか」聞きますが、 実際はどれくらい儲かるのですか? サロンの規模や場所にもよると思いますが、可能な範囲で教えてください

コース契約か都度払い制か

まずメンズ脱毛サロンの売上の仕組みですが

・コース契約を組んでもらって売上を上げる
・毎回支払ってもらって売上を上げる

の2種類があります。

コース契約の場合

多くのメンズ脱毛サロンで導入されているのが「コース契約」。

コース契約の場合「ヒゲ10回コース10万円」といったように、契約時に数回~数10回の脱毛分をまとめて支払ってもらうため、契約さえしてもらえれば数万~数10万円の売上が発生します。

たとえば1日1件10万円のコースを組んでもらえれば、30日で300万円の売上になりますよね。

1店舗1ベッドで300万円の売上が出ればかなりの利益になる、つまり儲かります。

これが1日2件であれば月600万の売上ですので、大きく儲けることができます。

都度払いの場合

都度払いとは「その場で支払ってもらう」料金システムのこと。

その日脱毛したパーツの料金をその場で支払う、いわば美容室のような支払い形態となります。

例えば僕たちのお店であれば「ヒゲ脱毛1回6600円」「VIO脱毛1回15400円」。
顧客平均単価が11000円ほどなので、毎日10人が来客すれば月300万円の売上というわけです。

1部屋で受けられる人数が限られているので、爆発的に売上をたたき出すことは難しいですが、安定した売上を出し続けることが可能です。

コース契約と都度払いのメリットデメリット

ここまでを見ると一見「コース契約の方が爆発的に儲かるじゃん!!」となりますが、コース契約にもデメリットがあります。

反対に都度払いには爆発的に儲からないというデメリットがありますが、その分様々なメリットが存在します。

コース契約のメリットとデメリット

コース契約のメリットといえば「単価が大きい」に限ります。
前述の通り、毎日安定して契約を獲得できれば開業当初から一気に大きく儲けることも可能です。

また、契約後は定期的にお客様が通うことになるので、契約回数終了後に再度別コースを契約してもらうための交渉もしやすくなります。

逆にデメリットはその難易度。

・契約率は良くて20%
・カウンセラーの実力次第で大きく契約率が変わる
・クレームや返金が発生しやすい
・新規顧客獲得のハードルが高い

コース契約の成約率はよくて20%といわれています。つまり5人に1人契約してもらえれば上出来ということ。

毎日1人の契約を目指す場合、毎日5人の新規に来てもらう必要があります。

コース契約制脱毛の広告単価は「1人来店あたり2~3万円」と言われており、単純に「1契約当たり10万円以上の広告費が必要」となります。

さらに対面するカウンセラーの営業スキルにも大きく左右されるため、その給与面の待遇や教育も欠かせません。

売上の単価が大きくドカッと設けられる可能性が高い反面、かなり資金がなければ売上すら立たせられないのがコース契約の難しさであり大きなデメリットといえます。

都度払いのメリットとデメリット

逆に、都度払い制のメリットは「新規獲得のハードルの低さ」と「リピート率」です。

都度払いの場合は契約の勧誘がないので、お客様の来店のハードルがぐっと下がります。
更に「いつでも止められる」ので、リピートするお客様の数もかなり多いんです。

実際に僕たちが運営しているお店のリピート率は「90%」を越えます。

初めてでも通いやすく料金も明朗で、いつでも止められて好きな時に行ける。
こういった理由から、都度払い制は売上が安定して上げられるビジネスモデルなんですね。

コース契約のように大きく一気に利益を出すことは難しいですが、安定した利益を確保し続けつつ安定した経営を目指せるのが都度払い制メンズ脱毛サロンの大きな魅力です。

実際の売上はいくら?

それでは実際に僕たちが運営しているお店の売上を見ていきましょう。

1月    2月    3月    4月    5月    6月    7月    8月    9月    10月    11月    12月
2,019,5502,100,0002,194,7501,705,6001,752,6302,587,9402,432,1002,522,3002,310,7802,273,1501,875,5002,078,950

こちらは1店舗のデータですが、コロナ渦にもかかわらず安定して売上を上げています。
大きく売上が伸びている月はありませんが、逆に大きく下がっている月もありません。

安定して200万前後~270万円前後の売上を獲得しており、年間の店舗純利益は1000万円を越えます。

広告の有無によって売上が3分の1になったりすることもないので、1年を通して安定した資金計画を立てることも可能。
都度払い制のためクレームもほぼ無く、従業員の営業マネジメントにおけるコストも必要ありません。

数千万単位で大きく儲かることはありませんが、大きな損失ができることもないので、安定した経営を行うことができています。

固定費について

メンズ脱毛サロンが儲かるかどうかにおいて、大きな要素の一つが「固定費」です。

固定費の内訳ですが

・家賃
・水道光熱費
・通信費
・人件費

がメインどころ。
最も高額になるのは家賃、人件費です。

売上が300万円に対して固定費が250万では大して儲かりません。
売上が300万円に対して固定費が80万であれば通年でかなり儲かります。

固定費は毎月必ず発生するコストですので、まずこの固定費を抑えることがメンズ脱毛サロンで儲けるためには重要。
固定費は「売上の30~40%」に抑えられるのが理想といったところとなります。

広告費について

メンズ脱毛サロンの売上は全てこの広告費にかかっています。

正直「サロンをOPENしただけで毎日お客さんが来る」なんてことは120%あり得ません。

・お店を知ってもらう
・お店のホームページを見てもらう
・来店予約をしてもらう

ここまでが全て広告効果。それぞれに費用を投下しブラッシュアップしていくことが売上のカギです。

前述したように、メンズ脱毛の広告を出す場合「広告URL1クリックで1000円」「1客来店当たり数万円」の広告費用が掛かります。
ホームページで集客したい場合は、強いホームページを作成するために数百万円のコストがかかります。

固定費と同じように、この広告費をいかに抑えつつ新規顧客を獲得できるかが「メンズ脱毛で儲ける」の最重要ポイント。

特に新規出店の場合は「誰もお店の名前すら知らない」という状態からスタートなので、集客のハードルは一気に高くなってしまします。

この広告を上手く活用することができれば、OPEN初月200万円の売上も目指せるでしょう。

月の平均売上について

気になる売上のお話ですが、脱毛サロンには「繁忙期」と「閑散期」があります。

最も混むのは夏場。6~9月ごろが繁忙期です。
男性が半袖ハーフパンツなどで肌を出す機会が増え、海やレジャーで体毛が気になるシーズンとなるために脱毛需要も高まります。

逆に肌を人前に出す機会の少ない冬場(11月~2月)は閑散期。お店の売上も落ち込みます。

僕たちのお店でいえば、繁忙期は平均270~300万円、閑散期は200万円~230万円となり、閑散期は繁忙期の大体30%ほど売上が下がります。

年間を通してみると240万円が平均売上です。

これがコース契約のサロンとなると閑散期は大きく落ち込み、繁忙期に広告を大量に撒いて一気に売上を立てるという形になります。
夏場にどれだけ資金をプールできるかが重要ということですね。

客単価について

顧客の単価においてもコース契約と都度払いでは大きく異なります。

僕たち都度払い制のメンズ脱毛サロンの場合はおおよそ「1回の来店単価平均11000~13000円」ですが、コース契約のメンズ脱毛サロンの場合はバラバラです。

高額なコースであれば「1顧客200万円」もありますが、「無料カウンセリングのみ」の顧客も多いため平均値は「10数万円」といった感じになるでしょう。

1日の集客数について

1日の来客数も都度払い制とコース契約で異なります。

僕たちのお店の場合は「1日10~12名」ですが、コース契約の場合は「契約者〇名、カウンセリング○名」と分かれます。

都度払い制ではその日の来客数がすべて売上に繋がりますが、コース契約の場合はカウンセリングから契約した分のみが売上になり、契約者の施術は回数の消化として売上にはなりません。

どちらの形式でメンズ脱毛サロンを開業するかによって集客数の考え方は変わります。

開業に売上が上がりやすい理由は?

さてここで「開業に最適なシーズン」ですが、前述したように脱毛には閑散期と繁忙期が存在します。

閑散期は脱毛したいというターゲット自体が少なく、繁忙期は脱毛に興味がある、または興味が出てきたターゲットが多いのが特徴。

つまり新規でメンズ脱毛サロンを開業するのであれば、脱毛業界が盛り上げる繁忙期にオープンするのがベストです。

繁忙期のスタートは6月。
そこに合わせて6月オープンするのもいいですが、脱毛施術に慣れる、店舗運営を覚えるには最低でも1か月はかかってしまうので、5月にオープンして繁忙期に備えるという形もアリ。

繁忙期で効率よく新規顧客を獲得することができれば、オープン初期の赤字も打ち消すことができます。

1年後を見越してメンズ脱毛サロンの開業を考えているのであれば、繁忙期にオープンを調整して合わせていくようにしましょう。

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