本稿のテーマ
脱毛サロン開業に対して良い物件のポイントは?
メンズ脱毛サロンの開業において最も重要なのは「物件選び」です。
良い物件出ればその分売上も上がりやすく、長く運営するほどその恩恵は計り知れません。
実際に僕たちがメンズ脱毛サロンを出店してきた経験も踏まえて、サロン開業における「良い物件の基準」を解説していきます。
良い物件のポイント1.駅から近い
これは当然と言えば当然ですが、僕たちの経験上売上に大きく関係します。
お店までの距離はホームページ上でお客様が確認できる「来店契機」の重要な要素。
徒歩10分を越えてしまうような物件はお客様が敬遠する恐れもあります。
できれば駅から徒歩5分圏内が理想。近ければ近いほどいいですが、その分家賃が高額になりがちなので家賃とのバランスで考えることも大切です。
良い物件のポイント2.間取りが使いやすい
脱毛サロンは店内を壁で区切っていくので、部屋の間取りも物件選びの大きなポイントとなります。
いくら家賃が安くても「三角にとがっている」「凸凹している」「細長すぎる」などの間取りでは上手く施術部屋のスペースを確保することができません。
結論「施術部屋を最低○部屋作れるか」「バックヤードは作れるか」「受付や待合スペースはどうか」といった要素をクリアできる物件出なければ、実際に内装工事が入ったときに後悔することになってしまします。
・なるべく凹凸がなく正方形に近いこと
上記の間取りがサロン作りには最適です。
良い物件のポイント3.2階以上
これは意外かもしれませんが、通常人気な「1階路面」はメンズ脱毛サロンには不向き。
脱毛に通う男性には「脱毛しているのを見られたくない」といった方も数多く居るため、路面で入店するところが大勢に見られてしまうような物件はオススメできません。
実際に僕たちが運営している店舗で、路面店から3階の店舗に移動したところ売上が飛躍的に伸びたといった事例も存在ます。
物件を選定する際は1階のテナントは避けた方が無難です。
良い物件のポイント4.水回りがサロン向き
脱毛サロンでは洗濯機やスポンジ等の洗浄に水を多く使用します。
つまり手洗い場や洗濯機置き場の位置が重要となるわけです。
実は脱毛サロンの物件選びで最も課題となるのがこの「水回り」
多くのテナントではそもそも洗面台がない場合も多く、水回りがない場合は水道管を引くなどの工事が必要となり、かなり高額な費用が発生してしまいます。
また、水回りの位置によって部屋の位置等も大幅に変わってくるので、他の条件では良い物件があったとしてもこの部分で引っかかるケースが非常に多いんですね。
脱毛サロンの物件を探す際は、必ずこの水回りの有無や位置を確認しておきましょう。
良い物件のポイント5.家賃が相場よりも安い
当たりまえですが、やはり家賃が安い方がベスト。
相場の家賃よりもできれば2~3万円は落としたいところですね。
たとえば
・駅徒歩1分50㎡15万円築年数20年
・駅徒歩4分47㎡12万円築年数30年
この2つの物件であれば、家賃重視で12万円の物件の方が長い目を見て魅力的です。
月3万円の違いであれば年間36万円の経費が浮く上に初期費用も抑えられます。
優先順位はやはりお金。
物件のクオリティが似ていて、他条件が許容範囲内であれば家賃が低い方を選ぶ方がいいといえるでしょう。
選定のエリアについて
では、物件を選ぶ際に「どのエリアを狙って出店すべきか」ですが、脱毛サロンを全国に展開している僕たちの実感としては「主要駅から1~2駅ずらす」がオススメです。
普通に考えれば「その地域のメインターミナルから近ければ近いほど人も多いし集客もできるはず」と考えますよね。
ですが、人が多い主要駅というのはその分「競合も多い」んです。
競合店が多いとその分顧客の奪い合いになり、競合に勝るためには多額の広告費用が必要となります。
その反面、主要駅から1~2駅ずらすことで
・家賃がかなり落ちる
・競合が少ない
・主要駅で検索する人にもアプローチできる
・広告費用が安い
・地元に住んでいる人を集客できる
といった利点があります。
もちろん主要駅の方が人は多いのですが、家賃も高く実際にそこに住んでいる人も少ないので、出店するリスクとメリットのバランスが悪い場合があるんですね。
但し、その主要駅がある街自体にある程度人が住んでいることが最低条件。
地元の人をメインターゲットにするので、最低でも人口30万人以上の街の駅からセレクトしていきましょう。
例外として「全国展開を目指す」という場合は主要駅に出店していること自体がブランディングとなります。
多額の費用を用意して出店を計画している場合に限り、主要駅に沿ってスタートするのもアリといえます。
メンズ脱毛サロンを開業するための必須の設備について
メンズ脱毛サロン開業のための物件選びにおいて「必要な設備」があります。
必ず必要な設備
・手洗い場などの水回り
・お客様用のトイレ
・高い電圧を供給できる電力設備
・業務用エアコン
この3つは必ず必要です。
前述しましたが、洗い物が発生する脱毛サロンでは水回りが必ず必要です。
脱毛は長いと2~3時間かかるため、お客様が途中でトイレに行くためのお客様用トイレも欠かせません。
事務所等の用途がメインのテナントではこれらの設備hが無い場合も多いので、物件選びの際は必ずこの部分をチェックします。
また、脱毛器はかなりの電力を使用するため、その物件の電圧・電力の確認も必須。
理想は各コンセントごとに電圧が設定されており、全体の全力が50A以上あること。
このあたりは実際に物件を見ない限り分からない場合が多く、脱毛開業の実績がない場合は判断が難しいポイントです。
「借りてからダメだった」は最悪なので、不明な場合は必ず有識者に確認を取ることを強くオススメします。
空調についても、ごくたまに部屋のサイズに合わない家庭用エアコンがついている物件があります。
脱毛サロンでは部屋を区切るため、各部屋に冷暖房がいきわたる業務用のエアコンが必要です。
もしも業務用エアコンが無い場合はエアコンを増設する必要も出てくるので確認しておきましょう。
極力あるといい設備
・洗濯機置き場
・エレベーター
・調光
脱毛ではタオルを大量に使用します。
そのタオルを選択するための洗濯機置き場は極力ある方がいいでしょう。
もしも洗濯機置き場がない場合は「タオルのレンタル」も可能ですが、割とぼろぼろのタオルが届いたりするので、できれば店舗に洗濯機や乾燥機を設置して自店でタオルを用意できるのがベストです。
エレベーターも必須ではありませんが、付いているに越したことはありません。
もしも物件が4階以上であれば必須。
僕たちが運営しているお店でも3階エレベーター無しはありますが、そこまでが限界です。
調光については必須ではありませんが、通常の電光は仰向けになるお客様にとってかなりまぶしいので、調光できる照明設備が優先して候補にするのもオススメです。
不動産業者の選び方について
最後に不動産業者の選び方ですが、はっきりいうと「どれだけ融通が利くか」に限ります。
例えば大手の不動産業者が管理している物件は規則も厳しく審査の時間も長いのがデメリットです。
また家賃交渉やトラブルが発生した際の対応も法的手続きを踏む等の手間と心労が掛かります。
しっかり運営しているのは最低条件ですが、ある程度融通が利く、そこまで大きくない不動産業者が管理している物件の方が運営しやすいというのが僕たちの見解。
これは実際に内見を行った際の会話や、こちらの要望・条件をプッシュして確認していくしかありません。
中には借りた後に全くフォローしてくれない業者や、トラブルが発生した際に責任を逃れようとする業者も存在しますので、できれば物件取得の実績がある人間を連れていき判断してもらうのが安心です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「メンズ脱毛サロン開業に適した物件の選び方」を解説してきました。
僕たちもお店を出すにあたって多くの物件を吟味してきましたが、理想的な物件というのは本当に数がありません。
ある程度妥協して物件を決めることも多いのが現実です。
物件選びは替えが利かず、失敗すると致命的な問題が発生してしまう恐れもある重要なポイント。
もしも物件選びに迷った場合は、一度当サイトにご相談くださいね。