本稿のテーマ
最近、セルフ脱毛というものが流行ってきたように思います。 メンズ脱毛を開業しようと考えている方で、「セルフ脱毛」を考えている方もいらっしゃるかと思います。 「メンズのセルフ脱毛」はこれから流行るかについて私見を書きたいと思います。
メンズのセルフ脱毛の開業のメリット
最近急増している「メンズのセルフ脱毛」ですが、セルフ脱毛を開業するメリットには
・人件費が抑えられる
・研修費が抑えられる
・脱毛スペースを多く確保できる
・無人営業もできる
などが挙げられます。
人件費が抑えられる
セルフ脱毛開業の最大のメリットは「人件費の削減」です。
脱毛サロンのランニングコストとして大きな比重を占める「人件費」ですが、セルフ脱毛の場合は人件費を大きく抑えることが可能。
基本的に「受付・契約・最初のマシンの使い方の説明」を行う1名が在中していればOKなので、人件費がほとんどかかりません。
しかも通常のサロン業務と異なり「平日11時~17時のみ」といった在中のさせ方でいいので、給与を時給で支払う場合はかなりコストが下がります。
研修費が抑えられる
セルフ脱毛では脱毛をお客様自身で行うので、スタッフの脱毛研修もナシでOKです。
必要な研修は契約やマシンの使用方法、注意事項の説明などのカウンセリング研修のみ。
通常数日を要し数万から十数万円は必要な研修が僅か1~2日で完了するので、研修費用自体を大きく削減できます。
必要最低限の研修でサロンをオープンできることも、セルフ脱毛サロンの大きなメリットの一つですね。
脱毛スペースを多く確保できる
セルフ脱毛の場合、お客様が自身で脱毛できる部位は限られます。
ベッドに横になる必要がないため、脱毛スペースは通常の脱毛サロンよりも狭くすることができるんですね。
例えば、通常2部屋しか施術スペースが作れないような広さの物件であっても3~4部屋を確保することも可能となります。
これにより顧客の受け入れキャパが増加するので、上手く稼働できれば大きな収益が見込めるといったわけです。
無人営業もできる
契約や説明を済ませておけば無人でもお客様が来店できるのがセルフ脱毛サロン開業の魅力の一つ。
入室管理システムを活用することで、契約者が自由に出入りできるようにしてしまえば、深夜帯などの無人の時間帯でもお客様を受け入れることができます。
これは通う側からすると「いつでも好きなタイミングで行ける」という大きなメリットになり集客効果もアップ。
セルフならではのシステムなので独自性が打ち出せるのも大きな利点です。
メンズのセルフ脱毛の開業のデメリット
もちろんセルフ脱毛サロンの開業はメリットばかりではありません。
・脱毛マシンを複数台用意する必要がる
・内装費用が高額になる
・脱毛マシンのトラブルが発生する可能性がある
セルフ脱毛サロンの開業には上記のようなデメリットも存在します。
脱毛マシンを複数台用意する必要がる
セルフ脱毛サロンを開業する際にもっとも大きな負担となるのが「脱毛マシン」です。
セルフ脱毛サロンはある程度部屋数を確保しなければ契約者の来店をさばききれません。
例えば1店舗に4部屋の脱毛ブースを作った場合、脱毛マシンも4台必要となります。
1台数百万する脱毛マシンを4台用意するとなると、脱毛マシン購入費用でも1000万円以上の経費です。
これは通常の脱毛サロンを小規模で初めるよりも高額。
また、マシンの導入台数に応じて月々のメンテナンス費用も高額になってしまいます。
内装費用が高額になる
部屋数を多く確保しなければいけないセルフ脱毛サロンは、開業時の内装費用も高額です。
単純に部屋を作るためには壁を多く立てていくことになるので、材料費や作業工程が増し、その分工事費が高額となります。
僕たちが脱毛サロンを開業する場合でも、部屋が1つ増えるだけで数十万円の工事費が上乗せされるので、セルフ脱毛サロンを開業する場合には内装費用が高額になることを考慮しておく必要があります。
脱毛マシンのトラブルが発生する可能性がある
脱毛マシンは精密機械。
少しでも雑な使い方をしたり、メンテナンスを怠るとかなりの頻度で不具合が起こります。
セルフ脱毛の場合はマシンを扱うのがお客様、つまり素人なのでマシンの故障が起こるリスクが飛躍的に高まってしまいます。
マシンが故障すると修理に時間がかかるだけでなく修理費用も高額になってしまうので、その辺りも考えてマシンを導入しなくてはなりません。
また、誤った使い方による肌トラブル等も発生することが想定されるので、その対処もしっかりと行う必要があります。
メンズのセルフ脱毛の需要はあるのか?
近年は全国展開を行っているメンズセルフ脱毛サロンも見受けらるようになってきました。
「肌を見られるのが恥ずかしい」といった層にセルフ脱毛は一定の人気があります。
また、ランニングコストを抑え回転率を上げられるセルフ脱毛はその分脱毛料金を下げることが可能。
一般の脱毛サロンよりも低い金額で利用できるといった顧客サイドのメリットも大きいんですね。
こういった需要からセルフ脱毛は近年人気が高まりつつあります。
首都圏ではメンズ脱毛が浸透してきた背景もあり、セルフでできる脱毛は目新しさや話題性も豊富。競合が少ないことも大きなメリットです。
今後のメンズ脱毛の普及に伴い、セルフのメンズ脱毛サロンの需要も拡大していくのは間違いないでしょう。
メンズのセルフ脱毛で考えられるトラブルについて
脱毛は「熱を使用し毛根や周辺組織にアプローチすることで減毛効果を得る」という医学的な領域の専門行為。
サロンで使用する脱毛マシンは出力自体は抑えられてはいますが、それでも間違った使用方法は肌トラブル発生のリスクがあります。
・指定された出力以上のパワーで勝手に脱毛して火傷した
・ジェルを塗らずに脱毛したせいで肌が荒れた
・シェービングを行わずに脱毛したら効果が出なかった
などの、ルールを守らない顧客からのクレームも想定されるでしょう。
また、誤ってマシンを壊してしまった等のトラブルも考えられます。
本来しっかりと研修を受けたスタッフが丁寧に行うべき脱毛施術をお客様に委ねるわけですので、想定外のトラブルが発生するリスクも高まるのは仕方のないこと。
そういったイレギュラーなトラブルにもしっかり対応していかなくてはなりません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はメンズのセルフ脱毛開業についてメリットデメリット、注意点を解説しました。
セルフ脱毛は徐々に増えていますし、需要もこれから伸びるのは明確です。
とはいえ通常のサロン開業とは異なるリスクやデメリットも多くあるので、脱毛サロン開業を考えているのであればしっかり良い面と悪い面を把握しておく必要があります。
セルフ脱毛の開業費用やマシンのご相談があればお気軽にお問い合わせください。